森のようちえんとは
1950年代にデンマークのひとりのお母さんが森の中で保育をはじめたのが始まりと言われています。
その後ドイツなど北欧諸国に広まり、現在では北米・アジア地域を含め世界に広がっています。
日本でも各地に森のようちえんができ、2005年には『森のようちえん全国ネットワーク』が設立されました。
森のようちえんという名称ではありますが『森』でなければならないわけではなく、海や川、里山、公園なども活動場所として利用されています。
また『ようちえん』とはいえ一般的な幼稚園・保育園とは形式が異なり、自主保育や育児サークルなども森のようちえんとして、それぞれの団体が独自の活動内容で子どもたちの育ちを見守っています。
団体ごとに活動内容は異なりますが、自然の中で体を動かし、遊び、心と身体をバランスよく整え、根っこの部分をしっかりと広く深く育ってほしい、というのが共通の願いです。
そして園児がその地域で大切に育てられる、ということを願っています。
地域に愛され、地域を愛するようになったこどもは大人になってからも故郷を愛します。
またいつか、『ここ』に戻ってくる日がやってきます。
森のようちえんとは
~自然はともだち~
☆自然のなかで子ども 親 保育者がともに育ちあうこと
☆自然の営みにあわせるということ
☆保育や福祉の仕組みを理解し、日本の保育や子育て全体に貢献すること
~いっぱい遊ぶ~
☆自然のなかで仲間と遊び、心と身体のバランスのとれた発達を促す
~自然を感じる~
☆自然のなかでたくさんの不思議と出会い、豊かな感性を育む
~自分で考える~
☆子どもの力を信じ、自分で考え、行動できる雰囲気を作る
~森のようちえん全国ネットワークより抜粋~
森のようちえんと幼稚園・保育園の違い
目指すこども像は同じです。
日本の幼稚園指導要領が平成30年に改訂されました。
その中に『幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(10の姿)』があります。
1.健康な心と体
2.自立心
3.協同性
4.道徳性・規範意識の芽生え
5.社会生活との関わり
6.思考力の芽生え
7.自然との関わり・生命尊重
8.数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚
9.言葉による伝え合い
10.豊かな感性と表現
森のようちえんも一般の幼稚園・保育園も目指すところは同じです。
違いは活動場所が自然の中、ということ。
それだけです。
では、なぜ自然の中での保育を選んだのかというと
これら10の姿を育むには自然の中のほうが教材に溢れているからなのです。